健康管理は、経営者、従業員ともにとても大切な要素です。体から出る不調のサインを無視し続けることで、仕事の成果が落ちたり、経営者の健康悪化が会社の存続にまでつながります。しかし、「仕事が忙しくて体調管理に割く時間がない」と悩んでいる人もいるでしょう。健康管理は心身の状態だけでなく、仕事のパフォーマンス、生活の質にも大きく関係します。
本記事では、健康管理と仕事の質の関係性や、仕事の質を上げることに重点を置いた健康管理術を紹介します。心身ともに健康な状態で最高のパフォーマンスを発揮し続けたい人は、健康管理を生活に取り入れるためのコツも押さえましょう。
目次
1.健康管理は仕事のパフォーマンスに直結する！
コンディションの悪い状態で仕事をすると、集中力や判断力が落ち、”生産性”が低下します。生産性を向上させるためには、休養・運動・食事といった適切な健康管理を行うことが大切です。
そもそも、デスクワークや肉体労働などの業務内容を問わず、健康な状態でなければ仕事はできません。睡眠不足、不摂生な食事、悪い作業姿勢は、仕事の能力を十分に発揮できない状態が生まれてしまいます。
また、健康管理は体調を整えるとともに、病気のリスクを減らせる点がメリットです。従業員の方が活き活きと働くことで会社にとっても従業員にとっても世間にとっても良い三方よしの経営ができます。体調への不安がなくなれば、心もポジティブになり、モチベーションの向上・ストレスの低下という効果も得られるでしょう。
2.仕事の質を上げる健康管理術4選
仕事の質を上げるためには、常にベストコンディションを保つことがポイントです。今すぐ取り組むべき健康管理術は以下の４つです。
| 睡眠 | 睡眠によって、脳や体の回復につながります。集中力や気力にも大きく影響します。 |
| 食事 | 腸脳相関と言われるくらい、腸内環境は脳の働きに強く影響します。健康的な食事が思考の拡張や気力にも繋がります。 |
| 運動 | 運動は、脳機能の活性化や心臓血管系の発症予防、体型維持などさまざまなメリットがあります。 |
| ストレス管理 | 考え方次第で、解釈が決まりストレス度合いが変わります。常に前向きな状態を作りましょう。 |
どんなに仕事が忙しくて時間が限られていても、４つの健康管理術を意識すれば、心身の健康を保ち生産性の高い仕事が行えるでしょう。
3.【睡眠編】仕事の質を上げる健康管理のポイント
「質と量ともに十分な睡眠をとる」ことが大切であるとはいえ、睡眠時間が限られている人もいるでしょう。
ご安心ください。必要な睡眠時間は性別や年齢、活動状況によって大きく異なり、6～8時間が最適な睡眠時間だとする科学的な根拠はありません。そのため、自分にとって最適な睡眠時間を知り、毎日の生活リズムを整えることが重要です。寝付きが悪く睡眠不足で悩んでいる人は、次の方法で対応してみてください。
＜寝付きをよくする方法＞
・寝室の温度・湿度・匂い・音を快適にする
・寝る前にハチミツなどの糖質をいれて夜間低血糖を防ぐ
・エプソムソルト入浴で身体をリラックスさせる
・静的ストレッチをして楽な姿勢で睡眠が取れるようにする
・スマホを寝室に持ち込まない（通知を切っておく）
PCやスマートフォンからは、睡眠を妨げるブルーライトが出ています。通知オンだとスマホが気になり眠りにくくなります。
就寝の30分前までには、PC・スマートフォンの使用を終了しましょう。また、カフェインは覚醒作用があるため、コーヒーや紅茶などはカフェインの覚醒時間が途切れる範囲から逆算して摂取しましょう。。夕食は胃に負担のかからない低脂質メニューを選びましょう。
4.【食事編】仕事の質を上げる健康管理のポイント
食事による健康管理も仕事のパフォーマンスに直結します。腸脳相関と言われるくらい、腸内環境と脳の状態は関係しています。気力がでない、イライラするなども食事を見直し、腸内環境を整えるのも策です。
1日に必要な食事のカロリーは、個人差がありますが、現代人はオーバーカロリー、もしくは基礎代謝以下のアンダーカロリーな方が多いです。良いものを、体に合ったものを食べましょう。年齢や性別、筋肉量、1日の活動量によって必要なエネルギー量は変化するため、それぞれの状況に応じて食事量を調整し、栄養バランスの整った食事をとりましょう。栄養バランス整っているとは、体に不調がない状態です。5大栄養素や水分摂取にも気を配りましょう。
5.【運動編】仕事の質を上げる健康管理のポイント
毎日の運動は、ストレス発散に加えて、脳の働きの正常化、体型維持にも繋がります。しかし、仕事が忙しく運動不足で悩む人は少なくありません。運動習慣がないと筋力が衰え、姿勢不良や肥満、低代謝になります。肥満や血流不全にもつながりやすくなることから、運動不足は生活習慣病の原因になりかねません。
厚生労働省による「健康づくりのための身体活動基準2013（概要）」では、今より10分多く体を動かすことで健康寿命を延ばす「プラス10」という身体活動指針も定められています。運動の時間をあらかじめ確保しておくことが重要になります。
また、運動は「ストレッチ」「筋力トレーニング」「有酸素運動」「非運動性熱産生」などに分けられます。自分自身の体調に合う運動の強度を選び、毎日何かしらの運動が実施できるようにしてみましょう。手軽にできる運動には、以下が挙げられます。
＜手軽にできるおすすめの運動＞
ウォーキング、ランニング、自転車
自重筋トレ（スクワットやランジ系など）
その他には、散歩や自転車・徒歩による通勤、階段使用、早歩き、ストレッチなども効果的です。
運動は継続しなければ意味がありません。室内・屋外を問わず、仕事に支障の出ない範囲でできる運動を日常生活に取り入れましょう。運動の実施時間をあらかじめスケジュールに抑えておくと良いです。
6.【メンタル編】仕事の質を上げる健康管理のポイント
体だけでなく、メンタルを整えることも、ベストパフォーマンスを引き出すためには重要です。メンタルが不調であれば、仕事のパフォーマンスを向上させることはできません。
職場で強いストレスが長期間続く状態は、うつ病などの精神疾患を引き起こしかねません。まずは、自分自身でコントロールできることに集中して対策をとってみましょう。
ストレスに対抗するために、あえて体に負荷をかけていくための運動やホルモン分泌を正常にさせるために食事もあります。最悪のケースでは命を脅かす可能性もあることから、メンタルヘルスケアの重要性は無視できないでしょう。
まとめ
仕事の質を上げるためには、正しい健康管理を行うことがとても重要です。健康管理が仕事のパフォーマンスに直結し、気力や集中力にも多大な影響を与えます。睡眠・食事・運動やメンタルヘルスケアにより心身のコンディションを整え、いつでも元気な状態で仕事に取り組めるようにしましょう。
不調の兆しを感じたら、まずは食事・運藤習慣・睡眠・人間関係を見直すことです。毎日できることから少しずつでも改善し、仕事の質を高めましょう。
