スクワットで脚が太くなる理由
人それぞれ股関節のハマり(頚体角・前捻角)には個人差があります。股関節のハマりが緩い状態でスクワットをすると関わってくる殿筋群(おしり)の出力が減り、代償として膝周囲の筋肉(大腿四頭筋)がメインで使われます。
とくにノーマルスクワットで両足をそろえて行うフォームは、股関節の不安定性がでやすいので、高重量で頑張って行っている人は脚がドンドン太くなります。
脚痩せをするには呼吸・コア・股関節が大切
脚痩せをするには、まずは姿勢が大切です。コアがアンバランスだったり弱ったりしていると、猫背や反り腰になります。
姿勢不良の状態で日常生活やトレーニングを行えば、大腿四頭筋(太もも前側)が使われやすくなり、脚太りします。まずは、ただしい姿勢をつくることがポイントです。
正しい姿勢には、呼吸が大事で、正しい呼吸をするには横隔膜が正しく働かないと成り立ちません。そして、横隔膜の働きに影響を与えるのが胸郭(胸骨、肋骨、胸椎、鎖骨、横隔膜)です。
胸郭の動きを良くするエクササイズとしては、棒やストレッチバンドなどを用いて肩関節の屈曲伸展を繰り返したり、側屈、回旋の動きを入れていきます。
ジムで脚痩せするためのおすすめエクササイズ
コアトレーニング
正しい呼吸ができるようになったら、次はコアトレーニングでコア(腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群、横隔膜)を鍛えます。コアが働くことで、動作が安定して、体の中心に近い筋肉が働くようになり、末端は細くなっていきます。
つまり、膝周りやふくらはぎは必然的に細くなっていくのです。
ブルガリアンスクワット
コアを鍛え適切に働く状態になったら、いよいよアウターマッスルを鍛えるタイミングです。
ヒップ全体のボリュームアップには大殿筋、お尻の位置を高くしていくには中殿筋を鍛えつつ骨盤前傾位を作るのがポイントです。
大殿筋と中殿筋を効率よく鍛えられる種目としてのファーストチョイスがブルガリアンスクワットです。片脚支持ですので、中殿筋が働きやすいポジションであり、腰椎に加わる負担がバーベルを担ぐスクワットと比べて大きく減らせるメリットがあります。